ベトナムのカカオが評価さている理由について

OCA OKINAWA

2022年02月11日 05:40




カカオの生産地といえばアフリカや中南米のイメージがあるかと思いますが、ベトナムでもカカオは栽培されているんです。

しかし、ベトナムでは世界に比べるとカカオの生産は1%未満といわれているので、知らない人も多いと思います。

また実際に店頭販売した際に

「ベトナムってカカオ採れるの?」
「ベトナムでカカオつくれるの?」

との声も多かったですね。

そんなベトナムのカカオが高品質で優れており、世界で評価されいる理由について書きたいと思います。

世界のカカオ栽培とカカオの品種について




カカオの生産地は南米と中央アメリカですが、現在は南米、西アフリカ、東南アジアの3つの主な地域で栽培されています。

カカオには3つの主要な品種があります。

■フォラステロ(Forastero)
フォラステロは一般的に栽培されている品種で、害虫に強く生産性が高いく安定した収穫量があります。世界中のチョコレートの80~90%以上がこのカカオ豆から作られています。この品種は他の品種と違い酸味・苦味が強く風味が弱いです。私たち日本人がよく食べてるチョコレートもこちらの品種がほとんどです。

■クリオロ (Criollo )
非常に希少な品種で、最高の風味を持っていると評価されています。しかし、このタイプのカカオの木は、害虫や病気に対する耐性が非常に低く、生産性が低くなっています。世界のカカオ生産の1%未満がこの品種に属しています。

■トリニタリオ(Trinitario)
こちらの品種はフォラステロとクリオロの交配種で両方の品種の特徴を持っています。害虫耐性が良く、安定した収穫量があり、風味豊かでクリオロと同じく高品質なカカオ品種です。

世界のカカオ市場は、風味や香りに使われる「フレーバービーン」とチョコレートベースに使われるの「ベースビーン」の2つのタイプの種子に分けられます。「フレーバービーン」の種子はクリオロまたはトリニタリオの品種で、「ベースビーン」はフォラステロの品種からのものです。

「フレーバービーン」カカオ豆の生産量は、世界中のカカオ豆の年間生産合計の10%未満です。世界カカオ協会(International Cocoa Organization (ICCO))のデータによると、現在の世界のカカオ生産量は年間400万トンを超えており、アフリカだけで(主にコートジボワールとガーナ)のカカオ生産量は全体の70%以上です。


< International Cocoa Organization (ICCO)のサイトの「統計-生産」データより>


19世紀にベトナムに持ち込まれたカカオの木が始まり


カカオの木は、19世紀にフランスの植民地人により最初にベトナムに持ち込まれました。しかしコーヒー、コショウ、カシューナッツのような利益を生み出すことができず広がりませんでした。

その後の1980年代に、ソビエト政府はカカオの木を開発するために専門家をベトナムに派遣しました。しかし、そのすぐ後の1991年のソビエト連邦の崩壊は、これらの努力に終止符を打ったのです。

2000年に農業農村開発省は、ベトナムでのカカオの生産を奨励する長期プログラムを発表しました。2013年、ベトナムのカカオ栽培の面積は20,000ha(ヘクタール)に達し、生産量は5,000トンの豆に達しました。2020年に、カカオの栽培面積を50,000ha(ヘクタール)に増やします。

ベトナムで栽培されているカカオは、トリニタオ種で、世界中の「フレーバー」豆の上位10%に含まれている高品質の品種です。現在、ベトナムは世界のカカオ生産の0.1%しか占めていませんが、ベトナムのカカオ豆は独特の味わいで世界から高く評価されています。



2013年10月、フランスのパリで開催された「Salon du Chocolat」コンテストで、ベトナムのカカオ豆がアジア太平洋地域で最高のカカオ豆に選ばれました。世界カカオ機構(ICCO)はベトナムを世界のトップのカカオ生産地のリストに追加したのです。ベトナムを除いて、このリストで入っている他のアジアは1国でインドネシアです。

ベトナムのカカオは現在「中部高原」「南東部」「メコンデルタ川」の15の省に主に集中しています。

トリニタリオ種はベトナムの気候条件と土壌に非常に適しており、メコンデルタ、中部高原、ラムドンに沿って植えられています。カカオは赤道近くの高温多湿な気候での栽培に適しています。植物の成長に適した温度は25度で、湿度は約70~85%です。

ベトナムは、さまざまな品質のカカオ豆を生産するのに適した気候と土壌条件を持つ国の1つです。

各地域では、土壌の特性(土壌、水資源、気候など)と収穫後の農家のカカオ豆の加工方法が異なるため、カカオ豆は地域ごとに独特の風味があります。

現在、バリア=ブンタウ省では、フーミーの町とチャウドゥック地区に約1,200ha(ヘクタール)のカカオが集中しています。バリア=ブンタウ省のカカオは、他の地域のカカオと比較して、その品質で多くの専門家や外国のパートナーから高く評価されているのです。


OCA(オカ)農園では「TRINITARIO(トリニタリオ種)」を使いオーガニックでカカオ栽培しています。
トリニタリオ種のフルーティー感とほのかな酸味が味わえる純粋なチョコレートは原料もシンプルです。カカオ、カカオバター、パームシューガと、カカオ本来の味をあじわえますので、ぜひ一度たべていただきたいです。


現在デパートりうぼうでは、バレンタインの2/14(月)まで、6階催事会場でOCAのチョコレートやカカオプリンなど販売していますので、ぜひおたちよりください!

■デパートりうぼう ショコラガーデン
https://ryubo.jp/chocolate-garden/
2022年1月25日~1月30日 スイーツガーデン
2022年1月31日~2月14日 ショコラガーデン
住所:〒900-8503 沖縄県那覇市久茂地1-1-1 MAP
営業時間:10:00 ~20:00
※混雑時には入場制限を実施する場合がございます。

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昨日の1/31(月)よりデパートりうぼう6階催事会場で開催されている「ショコラガーデン2022」に、OCA OKINAWAも販売スタートしました!■デパートりうぼうショコラガーデンhttps://ryubo.jp/chocolate-garden/2022年1月25日~1月30日 スイーツガーデン2022年1月31日~2月14日 ショコラガーデン住所:〒900-…




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